もうすぐ学会

嵐がすぎさった関学のキャンパスにいますが、さすがに2限目が休講だと昼休みは誰もいないです。
さて、今週末は社会心理学会&グループ・ダイナミックス学会の合同大会です。
何を思ったか、発表を二つ、WSを一つすることになっています。毎日発表!
まず口頭は友人からの投資行動に対する評価についての研究です。
2年前に発表したものの追研究になります。
内容を簡潔に言うと、「友人からプレゼントなどを貰うとき、利他性の意図がないと評価が下がる」
という話です。前の研究だと男性ででなかったんですが、プレゼントは男性文化ではあまり一般的ではない、ということで食事をおごるなどもふくめると、男性でも同じ結果になりました。
また、異性関係・同性関係にかかわらず同様の結果でした。多少、異性のほうが効果が強いですが。
次にポスター発表は、ゲーム理論の話です。
二者対称ゲームにおける、ナッシュ均衡解とパレート解を相互依存性理論で表現しなおした、というだけの話です。まぁいうなら数理的展開をしただけです。
発見としては、ナッシュ均衡解は相手の選択による利得変動はまったく関係ないということ、逆にパレート解はそれが重要になるということ。つまりは、個人的合理性と集団的合理性の矛盾は、「相手の選択による利得変動」にある、ということになります。
このことから、二者対称ゲームには二種類の葛藤があります。
1.個人合理性と集団合理性が矛盾する場合
2.同等の合理解が複数存在する場合
ここから、二者関係の葛藤の解決方略を定式化しよう、という発表です。
ワークショップは、「恋愛について議論することに意義はあるか」というものに参加します。
僕は「恋愛研究の問題点と課題」というでっかいテーマをいただきました。
詳細は当日に見に来ていただきたいのですが、方向としては、
「このままじゃまずんいじゃない?」という感じです。
今回はホスト側でもあるので、大忙しの3日間になりそうです。
当日走り回ってるのをみたら、温かく接してください。
なお、学会期間中、妻は実家に帰って犬とじゃれてるそうです・・・。

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