研究室(大学院)

 

この記事は、関西学院大学社会学研究科 社会心理学研究室(清水ゼミ)について紹介します。

 

 

メンバー

博士後期課程

水野景子 (日本学術振興会特別研究員DC1)

博士前期課程

柏原宗一郎

ショウブンイク

 

大学院卒業者

志水裕美

リンセイブン

 

社会心理学研究室(清水ゼミ)の特徴

・研究テーマ

清水ゼミでは、社会心理学を中心に、数理社会学や行動経済学など、数理モデルを使う分野との境界領域にあたるような研究テーマを扱っています。

清水の研究テーマは、社会規範の成立や分配の正義の判断メカニズムの解明にあります。これらについて、実験、質問紙、モデリングなどの手法を使って研究しています。

ただみなさんが選択する研究テーマは、これに縛られる必要はまったくありません。実際、今の院生で僕と同じことをやっている人は一人もいません。一方で、清水から研究テーマが提供されることもありません。基本的には皆さんの関心に基づいて決めてもらいます。もちろん、社会心理学からあまりにかけ離れると指導の効率が下がります。

・研究の指導方針

研究を始めたばかりの学生さんの関心と、学会で研究している研究者の関心は、必ずしも一致しません。どうしても、知識がないとたどりつけないリサーチクエスチョンというものがたくさんあります。

指導教員である僕の役割は、皆さんの関心と学問的な関心を結びつける作業にあると思います。なので、最初の方は学問的な関心を理解してもらうためにかなりの文献を読んでもらいます(それはおそらくどの研究室でも同じですが)。そのうえで、みなさん自身が面白いと思うものを、僕と一緒にさらに面白く、価値のあるものに洗練させていければと思います。

博士課程に進むか、修士をとって就職するかで、指導方針は異なります。博士課程に進む院生に対しては、できるだけはやい時期に論文を投稿できるように指導します。また、日本学術振興会特別研究員になれるよう、相談にのりますし、積極的にサポートします。

研究者を目指す人には、研究テーマを自分で考え、洗練できるようになってほしいと思っています。つまり、その人自身が院生を育てられるような研究者になれるように指導できればと思っています。

修士をでて就職する人には、修士論文を執筆のための研究をするのはもちろんですが、できるだけデータ分析の知識を取得してもらおうと思っています。下記にあるように、修士課程の間に数学やベイズ統計モデリングの授業を受けてもらい、スキルアップを目指してもらおうと思います。

・方法論的な指導

うちのゼミでは全員が数理モデルを使うわけではありません。ただ、なにを前提に論理を組み立てるかを自覚的に、明示的になるよう指導します。そのとき、数学などに抵抗がない人は、数理モデルを一緒に作っていきましょう。そうでない人も、日常言語でできるだけ論理的に、議論を構築できるよう研究できるようサポートします。

また関学社会学研究科には数理社会学を専門とする先生もいますので、サブゼミとして所属することで、数理モデルをつくるセンスを直接学ぶこともできます。

清水ゼミでは、M1から大学院の授業で、必修科目以外に、数学(微積・確率・線形代数と)、統計モデリング、ベイズ統計などの授業を2年間受けてもらいます。ベイズ統計モデリングを身につけるのに必要な知識ですが、そうでなくても、いろんな分野に役立つ知識なので、モデリングを研究で使わない人も受講してもらいます。

方法論的な特徴としては、ベイズ統計モデリングを使う院生もいます。しかし、これもみんながそうであるわけではなく、「実験で有意性検定」、という伝統的な方法も使います。上記のように幅広く統計の知識を得てもらおうと思います。

あとプログラミングなどについてもスキル向上をサポートできます。

・コミュニティ

清水ゼミに所属すると、いろんなコミュニティに参加できます。

まず、稲増一憲先生との合同ゼミ(TKGゼミ)があります。稲増ゼミは社会心理学と政治学、計量社会学の境界領域をテーマに研究を行っており、社会科学について幅広い議論が行なえます。稲増ゼミとはとくに密に連携していて、週に一度合同ゼミを行っています。また、TKGゼミには、文学研究科の認知心理を専門とした院生もよく参加しています。

清水ゼミに入ると、関西学院大学社会心理学研究センター(KG・RCSP)にも所属します。このセンターは社会学研究科と文学研究科の一部の教員がコアメンバーとして活動している研究拠点です。稲増ゼミ、清水ゼミに加え、文学研究科の小川ゼミ、そして大阪大学の三浦ゼミが共同で活動しています。RCSPは2ヶ月に一度程度、外部からゲストを呼んでセミナーを開いたり、年に2回、4つのゼミで合同ゼミも行っています。それにより、社会学研究科の枠を超えて、社会心理学や認知心理学の研究について議論が行うことができます。また、共同研究も積極的に行われています。

さらに、希望者には広島ベイズ塾にはいってもらって、そこで同じ年代の院生と交流し、方法論的な面で独自にスキルを身に着けてもらえればと思っています。広島ベイズ塾とは、ベイズ統計学、統計モデリング、機械学習、プログラミング、データベースなどについて知識が豊富な専門家が所属する、勉強会です。プロのデータサイエンティストも何人かいますので、その分野で就職したい人は、ぜひここでネットワークを広げたり、必要なスキルを勉強してもらえればと思います。

また、清水自身は関わっていませんが、うちのゼミの院生たちは、関西の社会心理学の院生と積極的に関わって、ネットワークを形成しています。同じ世代の院生がどのように生活し、研究しているのかを身近に知ることができているようです。

 

関西学院大学社会学研究科の特徴

・大学院生へのサポート

1.教学補佐業務により、学内でバイトができる

 M2ぐらい(成績やその時の院生の人数によって変動)から、教学補佐業務を担当できます。その業務では、月々8~10万程度の給料をもらえます。

2.大学院入試の成績によっては1年間の学費がサポート

 入試の成績上位2~3名(年によって変動)は、ベーツ奨学金がもらえ、1年間学費がサポートされます。M2でも半年分のサポートがもらえることがあります。

3.学会発表経費のサポート

 国際発表などは、旅費の半額がサポートされるチャンスがあります(研究科内の競争)

 

・社会学研究科の専門分野

社会心理学はもちろん(スタッフは5人)、理論社会学、フィールド社会学、数理社会学、計量社会学、民俗学、文化人類学、メディア社会学など幅広い専門分野があり、学会でもかなり有名で活躍されている先生方が所属しています。

また、社会学研究科は学科に分かれていないので、すべての分野の院生が共同で活動しています。院生会メンバー主導の研究会もありますし、年に一度は活動報告会があります。それにより、社会学や民俗学、文化人類学といった領域の研究に身近に触れることができます。

 

大学院生・ポスドク募集中

大学院生やポスドクは、学部からも広く募集中です。

清水ゼミでは、大きいプロジェクトを立ち上げてそれにみんなが関わる、というスタイルではありません(今のところ)。みなさん自身の問題意識や研究計画を洗練させる方向で指導していきます。文系出身だけどデータサイエンティストになりたい!という人も、相談にのりますのでぜひ連絡ください。

学振PDの受け入れも募集中です。上にも書いたようにプロジェクトベースでは研究を行ってませんので、ご自身のテーマを僕がスーパーバイズするかたちになると思います。また、研究テーマはぜんぜん違うけど、ベイズ統計モデリングというスキルを身に着けたいという人も歓迎です。あと、教育歴を付けたいなどの希望があれば、非常勤なども担当してもらえます(ただこれは枠があるので場合によりますが)。

連絡先:

E-mail: simizu706あっとまーくnorimune.net

Twitter: simizu706