HAD9.63をアップしました。
今回は特に分析手法で増えたものはありません。
次の変更を行いました。
・右クリック機能をExcel2007とExcel for Mac2011でも使えるようにしました。
・右クリック機能に変数の作成を加えました。
・右クリック機能で分析をした場合、使用変数が変化しないようにしました。
・媒介分析で間接効果の分布と、媒介モデルの図を表示する機能を追加しました。
・因子分析の負荷量の表示規則を少し変えました(マイナスの負荷量が少なくなるように調整)。
・ロジスティック回帰分析の、切片の自由度の表示が"---"となっていたのを1と表示するようにしました。
・その他、プログラム内部をいろいろ整理しました。
いくつかの変更点の詳細を、追記で説明します。
興味ある人はどうぞ。
◆右クリック機能が便利になりました。
HAD上で右クリックを押すと、以下のように右クリックメニューが増えています。
シート管理は、シートの削除や名前の変更などができます。
データの確認は、変数名のあるセルで右クリックをしてこれを選ぶと、その変数のデータが見れます。
HADを起動を選ぶと、選択した変数名を使用して分析ができます。
変数の作成も同様に、選択した変数名を使って変数の合成や変換ができます。
使用例:
例えば因子分析した後に・・・
変数を選択して右クリックをして、HADを起動を押す
例えば記述統計量を選択すると・・・
こんな感じで、選択した変数を使ってすぐに分析できます。
楽ちん。
◆媒介分析の出力が少し豊富になりました。
まず一つは、モデル図を表示するようにしました。
こんな感じ。
自動的に変数名とパス係数やアスタリスクなどを表記します。
これでどういう媒介効果があったかわかりやすくなったと思います。
あと、間接効果の分布も表示するようにしました。
サンプルサイズが小さい場合に、標本分布が正規分布にならない様子などがわかります。
だからどうしたといわれれば困りますが、楽しいかなって。
あと、いままで信頼区間にはバイアス修正パーセンタイル法を使っていたんですが、その方法名を表記するようにして、さらに普通のパーセンタイル法も一応選択できるようにしておきました。でも普通の方法を使う必要はあまりないです。
もうバージョン9シリーズも完成に向かってきました。
あとは判別分析を加えようと思っていますが、それができたら基本的な統計分析はだいたいそろったかなと思います。
バージョン10からはHLMと項目反応理論を入れようと思っていますが、これはしばらく先の話ですね。