HAD10.3をアップしました。HADのダウンロードはこちらからどうぞ。
今回のバージョンアップでは,特に分析機能は増えていません。
以下のような変更点があります。
1.分析履歴を残せるようになった
2.分析コードを各分析結果に表示するようになった(分析コードについては後述)
2.t検定や分散分析で,d族の効果量を表示できるようになった
3.その他不具合を直した
などです。
今回の目玉機能は,分析コードです。
分析コードは,HADの分析プロパティをコード化したもので,ここから一度走らせた分析手法を再現できます。複雑なモデルを走らせた場合でも,あとでどんなモデルを走らせたか忘れてしまった場合でも,分析コードを残しておけば完全に同じ結果が再現できます。
これによって,上書きして消えてしまった分析結果なども分析履歴からさかのぼって,再現できるようになりました。
また,学生指導の場合にも,学生が走らせた分析を自分でも走らせたり,編集できたりするので便利かと思います。
2.のd族の効果量については,これまでHADは相関係数(r族)の効果量しか表示しませんでしたが,Cohenのdと,Hedgesのgを両方表示できるようにしました。
大きな変更点は以上です。