HAD13.20をアップしました。HADについてはこちらの記事をご覧ください。
今回のバージョンアップでは,以下の機能が増えました。
1.HAD2glimmixという機能が追加されました。これは,HADのGUIからSASのglimmixプロシージャ用のコードが自動生成される機能です。
2.出力の英数フォントがデフォルトでTimes New Romanになりました。HADの設定ボタンで,従来のMS P ゴシックに戻すこともできます。
3.いくつかの不具合を修正しました。
今回の目玉は,SASのglimmixプロシージャ用のコードを自動生成する,HAD2glimmixという機能です。
これはHADの「一般化線形モデル」に追加されたもので,HAD2glimmixのチェックボックスをオンにすると起動します。
基本的には一般化線形モデルと操作は同じですが,変量効果を指定することによって,GLMM(一般化線形混合モデル)を実行ためのSASコードを出力します。
変量効果は3つまで指定できます。変量効果1→のところのB列目に変量効果を推定したい変数名を入力するだけです。たとえばIDという変数の変量効果を推定したい場合は,変量効果1→の右隣のセルに”ID”と入力すればよいことになります。二つ目の変量効果は,その下の変量効果2→に入れればいいです。
なお,係数の変量効果を指定したい場合は,それぞれの変量効果の変数を指定したさらに右隣(すなわちC列目)に説明変数で加えた変数名を入力すればOKです。
分析実行をクリックすると,SAS用のコードが出力されます。A列をコピーしてそのままSASの新規ファイルに貼り付けて実行すれば,GLMMがお手軽にできるというものです。
GLMMでSASを実行する方法という記事もあわせて参照してみてください。
今後はHAD内の分析全てについてSASコードを出力しようと思います。検算用に便利だと思います。