HAD15.00をアップしました。HADについてはこちらの記事をご覧ください。
HAD15には,以下の機能が追加されました。
1.HADで指定したモデルについてRコードが自動生成する機能,HAD2Rが追加されました。
2.DPI設定や標準フォントの設定によってHADの見た目が変わってしまう不具合を修正しました。
1.は,HADのGUIで指定したモデルを,Rで実行するためのコードを自動生成する機能です。すべてではないですが,基礎統計分析や重回帰分析,一般化線形モデル,因子分析,クラスタ分析あたりは対応しています。
パッケージはできるだけ使わない方向でコードを書いていますが,psych, MASS, VGAMのみ使用しています。今後,もうすこしHAD2Rを拡張するために使用パッケージを増やすかもしれません。
また,HADのデータをRで読み込みできるように,データ読み込みのためのcsvファイルを生成し,またそのパスを含めた読み込みコードも出力します。これでRにデータが読み込めない!という問題は解決すると思います。
一応注意点として,これはあくまで教育用なので,Rでバリバリ分析するためのものと思うと,いろいろ不便に見えるところもあります。R初心者の最初の道しるべ的な機能だと把握してもらえればと思います。
2.については,最近PCのモニターの性能が上がったこともあって,DPIの設定が違うPCがちらほらあります。それによって,HADの見栄えや,出力,グラフの位置などがズレてしまう現象が報告されていました。
それを解決するために,HAD内部でDPIを判断して,セルの幅などを調整する機能を加えました。これで,どのPCでも同じように見えるはずです。