HAD11.03をアップしました。こちらからダウンロードできます。
今回のバージョンアップでは,重回帰分析でブートストラップ標準誤差と信頼区間を計算できるようになりました。
ブートストラップ標準誤差については,また後日あらためて記事を書こうと思います。
どういうときに便利かといえば,残差が正規分布にならないような歪んだデータ(天井効果や床効果があるデータ)であっても,適切に検定をすることができるようになります。
サンプルサイズが大きい場合には,ロバスト標準誤差とほとんど同じ結果になります。なので,サンプルサイズが小さめの時には使うといいでしょう。ロバスト標準誤差との関係をいろいろ見てみると結構楽しいです(そんな人はあまりいないか)。
また,回帰係数の分布も合わせて表示します。どんなに歪んだデータでも,切片や回帰係数の分布は正規分布に近い分布になることが視覚的にわかります。中心極限定理のすごさが目に見えてわかるので結構楽しいです(そんな人はあまり以下略)。
正規分布に近くない場合は,ブートストラップ信頼区間を使って検定することもできます。ただ,信頼区間を使う場合は反復数を多めに(2000回以上)設定したほうがいいです。
当然ながら回帰分析は,t検定の代理にもなりますから,t検定をブートストラップ標準誤差や信頼区間で検定することもできる,ということです。楽しいですね(そんな以下略)。
あと,いくつか結果の表記ミスがあったので修正しました。
以上です。