HAD13.00をアップしました。HADについてはこちらの記事をご覧ください。
今回のバージョンアップでは,以下の分析ができるようになりました。
- 共変量を含めた混合分布モデル,潜在クラス分析ができるようになった。
- 混合分布回帰分析ができるようになった。
- 潜在ランク分析ができるようになった。
12.40でも,混合分布モデルと潜在クラス分析は一部実行できましたが,13ではこれらを本格的に実行できるようになりました。
まず,共変量を含めた混合分布モデルが実行できるようになりました。これは,推定した潜在クラスタを予測する,別の変数を同時に投入することができます。予測は,ロジスティック回帰分析で推定します。
次に,混合分布回帰分析ができるようになりました。これは,回帰分析の当てはまりが異なる潜在的なクラスタを推定する方法です。ある説明変数が効果がある群とそうでない群を分離させたい場合に便利です。
最後に,潜在ランク分析が実行できるようになりました。これはShojima(2007)の自己組織化マップを用いた潜在ランク理論と基本的には同じです。推定方法と設定が一部違うので,微妙に結果が変わります。あと,尤度の計算方法を混合分布モデル似あわせているので,そちらも値が違います。
また,HADオリジナルとして,連続変量の潜在ランク分析も実行できます。こちらについてはまたどこかで発表したいと思います。
具体的な分析手法の見方などについては,後日別の記事で紹介します。