論文をなおしまくる

期日がある論文をひたすらに直しまくる。直されまくる。
そんな日々です。
直されまくってるのもあるけど、最初よりはかなりいい論文になってるんじゃないかと、思う(思いたい)。
公聴会のパワポの改良もしないと・・・。


先輩のブログに触発されて、三者関係について考えてみた。
確かに、成果メディア論は、三者関係が前提とされていない。
ただ、コミュニケーションメディアという文脈では、自己-メディア-他者という三項関係が成り立っているという意味では、これでいいのかもしれない。
ただ一方で、社会を考えるときには、自己と他者、他者と自己という関係じゃなくて、他者と他者の関係について考える必要がある。
他者の他者に対する行動に「いちゃもん」をつけること。これが社会規範の大前提ではないか。
それはつまり、バランスであり、ソシオブリッジ(笑)なのだ。
進化心理学における、進化的安定戦略も、実は同じような構造を持っている。
しっぺ返し戦略は、自己に対する他者の行動にいちゃもんをつけることだった。でもこれだけでは、社会的ジレンマは解決されない。準進化的安定戦略なのだ。
そこで、選別的利他行動という、「利己的行動をしたものに、利他的に振舞うやつには、罰を与える」というロジックは、ALLC戦略とALLD戦略の両方を淘汰することでき、進化的に安定になるという。
ここでも、他者に対する他者の行動にいちゃもんをつける、ということが見て取れるのだ。
自己に対する行動だけを制御していても、自分以外の関係のフリーライドは防げない。他者の他者に対する行動を制御することで、ネットワークすべてがつながり、突然変異したフリーライダーを全員でつぶすことができる。つまり、ALLDの侵略を許さないのだ。
ここで問題なのは、「進化的安定戦略は規範ではありえない」、ということだ。なぜなら、みんな同じ行動をとっているからだ。罰行動さえも、プログラムされているということは、そこに偶有性がない。そして、規範には偶有性が不可欠だ。
この問題については、ある程度解決しているけど、もう少しゆっくり考えないとな、と思いつつ。
ああ、論文を改稿しないと。

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