久しぶりに、本の紹介。
タイトルからピンと来た人がいるかもですが、ヴィトゲンシュタインです。
しかし、論理哲学論考そのものではなく、「論理哲学論考を読む」。最近後輩(?)にススメたのだけれど、読み返してみたらやっぱりすごかったので紹介。
ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』を読む 野矢 茂樹 (2006/04) 筑摩書房 |
「論理哲学論考」は間違えていた、というのは有名な話ですが、どこがどう間違えていたのかについてわかりやすく書いている本は、この本ぐらいではないだろうか。そして、野矢氏の結論は「確かに間違えているが、それほど根本的に間違えてはいない」、というもの。しかも、現代においても色あせない価値ある思考がそこにある。
この本、実にかっこいい。あんまり哲学とかに対してそんな印象を持つのはなんかアレだけど、僕はこの本を読んで哲学を読む気になりました。僕もその後輩も学部生のときに読めたこともあり、非常に読みやすい。そしてきっと、ヴィトゲンシュタインを好きになると思います。
また、(社会)心理学的にも非常に興味深い内容でもあるので、いろんな意味でオススメです。