昨日は、ゼミ発表でした。
意図と行為についての社会心理学的、分析哲学的な議論を踏まえた話をしました。自分でもまだ消化できてないところがあるので、微妙な発表になってしまった感が・・・。
結論としては、「意図は心的状態ではない」という話だったのですが、うまく伝わらなかったかなぁと反省しています。
素人的には、「意図は、行為の原因となる心的状態である」という考え方が多いように思いますが、「意図は心的状態ではない」という話は、分析哲学ではチラホラみかけます。他者に伝わってはじめて意図になる、というわけです。詳しい議論については、野矢(1999)を参照してください。
では、欲求とか意志とか、信念とか、そういう概念も同様に「心的状態ではない」といえてしまうような気もするのです。どうなんでしょうかね。そうなのかもしれないし、そうでないのかもしれない。
もう少し、意図についてゆっくり考えてみないとダメだなぁと思ったのでした。