タイトルのとおり、東京二日目は次世代人間科学研究会に参加してきました。
いきなり、僕の隣にいた先輩の隣に池田清彦先生が座っているという状況からして、雰囲気がやばかったです。
個人的に興味深かったのは、構造構成主義研究の創刊の話。
メタ理論や学際的な研究について、投稿論文を出してもどの雑誌も「領域が違う」とか、「データがない」とか、最悪「審査できる人がいない」という理由でリジェクトされてしまうことが多い現状がある。
でも、メタ理論や学際研究は現代の蛸壷化された学会において非常に有益な知見が含まれていることもあって、非常にもったない。
そこで、構造構成主義研究という学術誌(および学術書)は、そういったメタ理論や学際研究を審査付で掲載するという新しい試みなのだ。
この雑誌の面白いところは、
1.書店で販売される(北大路書房から)。
それゆえに、なんと執筆者に印税が入るのだ。
それに、学会に入っていない人が気軽読めるので、まさにメタ理論や学際研究の知見を社会に広めるのにうってつけというわけだ。
2.査読付論文であるため、学術業績になる。
理論論文がなかなか業績になりにくい現状で、査読ありとして業績になるというのは、研究者としてありがたいことであるように思う。
3.形式の多様性
別に問題・方法・結果・考察といった、決まった形式にとらわれないので、表現の制約がなくなる。つまり、自分にあった論理展開が可能であるというわけだ。これは、実は結構重要なことであると思う。
そんなこんなで、なかなか面白い試みではないかと思う。ついでに、今のところ年1回発行とのこと。
第1刊が3月の上旬にでるとのこと。どんな論文が掲載されているのだろうか。