第3回広島社会心理学研究会のお知らせ

第3回 広島社会心理学研究会のお知らせ
 広島大学大学院総合科学研究科社会心理学研究室では、主に若手の社会心理学者で活発に議論をする場を設けるため、
広島社会心理学研究会を開催しています。第3回として、下記の要領で研究会が開催されますのでお知らせします。
 あまり形式にこだわらない、自由な雰囲気での議論ができればと考えています。多くの方のご参加をお待ちしています。
日時:2012年 5月19日(土) 15:00~17:30
場所:広島大学(東広島キャンパス) 総合科学部事務棟3階 第一会議室
http://www.hiroshima-u.ac.jp/top/access/higashihiroshima/
  ※今回は、西条のほうです。
研究会後、懇親会も予定しています。参加ご希望の方は人数の確認のため前日までにご連絡ください。
発表者:橋本博文(日本学術振興会・東京大学大学院)
発表題目:「心と文化の相互構成」再考
発表概要:
 1990年代以降、急速な発展を遂げてきた文化心理学研究は、「相互独立・協調」という概念を理論的なベースに据えるかたちで、人々の心の性質(思考・感情・認知・動機づけ・脳内情報処理過程など)に見られる文化差を体系的に示してきました。しかし、これまでのところ、文化心理学の理論的中核をなすとされる「心と文化の相互構成」の具体的な過程については、十分な分析がなされていないように思われます。そこで、本研究会において発表者は、(1)文化心理学のアプローチを中心に、心と文化の相互構成関係を扱ってきた従来の理論、およびそれらの理論に基づく研究知見を概観すると同時に、(2)心と文化のマイクロ-マクロ関係、とくに文化特定的な心の性質がマクロとしての文化そのものを形成する過程を分析するにあたって、考えざるを得ないいくつかの論点を整理してみたいと思います。そのうえで、(3)文化的に共有された信念の自己維持性について検討した発表者自身による研究知見を紹介させていただき、皆様方からのご意見、ご批判を仰ぎながら、「心と文化の相互構成」を再考してみたいと考えています。
連絡先:
広島大学大学院総合科学研究科 清水裕士
Tel:082-424-6578
E-mail: simizu706[at]hiroshima-u.ac.jp
    [at]を@に変えてください

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