第6回 広島社会心理学研究会のお知らせ
広島大学大学院総合科学研究科社会心理学研究室では、
主に若手の社会心理学者で活発に議論をする場を設けるため、
広島社会心理学研究会を開催しています。
第6回として、下記の要領で研究会が開催されますのでお知らせします。
あまり形式にこだわらない、自由な雰囲気での議論ができればと考えています。
多くの方のご参加をお待ちしています。
日時:2012年 12月15日(土) 15:00~17:30
場所:広島大学(東広島キャンパス) 総合科学部事務棟3階 第一会議室
http://www.hiroshima-u.ac.jp/top/access/higashihiroshima/
※西条のほうです。
研究会後、懇親会も予定しています。
参加ご希望の方は人数の確認のため前日までにご連絡ください。
発表者:小宮あすか(神戸大学大学院人文学研究科)
発表題目:後悔とその機能の社会文化的基盤
発表概要:私たちは日常的に後悔を経験する.いくら思い悩んでも過去の選択を変えるこ とはできないのに,
なぜ私たちは後悔するのだろうか.この問いに対する答えとして,近年では「後悔経験が痛みを伴う教訓となり,
過去の失敗を将来の選択に活かすことができる」という,後悔が行動を調整する機能を持つ可能性が指摘されている.
しかし後悔が意思決定に影響する個人内プロセスが明らかにされてきた一方で,どのように社会的な文脈や要因が
後悔に関わるのかは明らかにされていない.本発表では,発表者が今までに行ってきた研究を通して,
後悔が社会に対する適応を促進する可能性について論じる.具体的には,(1)後 悔経験に対する社会文化的な影響,
(2)後悔の機能に対する社会文化的な影響,および(3)後悔の促進する適応プロセスに対する社会文化的な影響,
の3点について,社会的ネットワークの観点から考察する.