岡山大学の山田先生に,行動計量学会岡山地域部会第53回研究会で講演する機会をいただきました。
10月31日(金)の15時半~18時,岡山理科大で行います。
講演タイトルは二つあって,一つは清水が作った統計ソフトであるHADの紹介,もう一つは潜在ランク理論をGHQに応用した研究についてです。
以下に講演の詳細を記します。
なお,参加される方はこちらのサイトから主催者の方にメールを送っていただくようお願いします。
■岡山地域部会第53回研究会
◇テーマ 潜在ランク理論の応用とソフトウェアの開発
◇日 時 2014年10月31日(金) 15:30 ~ 18:00
◇プログラム
コーディネーター:山田 剛史(岡山大学)・黒田 正博(岡山理科大学)
15:30 開会あいさつと講師紹介
山田 剛史(岡山大学)
15:35 講師
清水 裕士(広島大学大学院総合科学研究科)
講演1:Excelで統計解析 フリーソフトウェアHADの紹介
概要:
近年,心理学業界で用いられるソフトウェアが多様化しつつある。そして,商用ソフトウェア(SPSSなど)だけではなく,フリーソフトウェアであるRは,無償であり,かつ書籍も多く販売されるなど,注目を集めている。一方で,Rは大学院進学を希望しない学部学生にはやや敷居が高く,また教育にかかる労力も大きい。そこで講演者はExcelでGUI形式で動作する統計ソフト,HADを開発した。HADは無償で利用でき,Excel上で動くため学生にとっても教員にとっても敷居が低いのが特徴である。本講演ではHADの開発経緯と,簡単な利用方法について紹介する。
16:35 休 憩
16:45
講演2:心理尺度への潜在ランク理論の応用 精神的健康調査票(GHQ)を用いた順序的評価
概要:
潜在ランク理論とは,順序性を持った潜在的なグループに回答者を分類する統計手法である。この方法を用いることで,これまで連続的あるいは2値的にしか扱われてこなかった心理状態の評価を,順序段階に拡張することができるようになった。本講演では,スクリーニングテストとしてよく用いられるGHQに対して,潜在ランク理論を応用し,臨床・健常の2群だけではなく段階的にストレスの程度を評価する方法論を提案する。この方法によって,スクリーニングをより柔軟に,また実践的にも有用に行うことができるようになると考えられる。
17:45 総合討論
18:00 閉 会
黒田 正博(岡山理科大学)
◇参加費 参加費 無料(懇親会は実費)
◇懇親会 18:30から懇親会を予定しています。(場所:吉備土手下麦酒)
◇共 催 岡山理科大学地域分析研究会(第57回研究会)
岡山統計研究会(第153回)